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クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

『億男』を読んだ

久しぶりにエンタメ小説を読んだ。今年の本屋大賞にもノミネートされてる作品。リーダビリティがあって、あっという間に読み終えた。

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~借金返済のために朝から晩まで働きづめだった主人公一男は、宝くじで3億という大金を手にする。その日から始まった、お金をめぐる一男の冒険。果たして彼は、幸福なハッピーエンドを迎えることができるのか。~
 
 
この本のテーマはずばり、「お金」。終始お金に振り回されながらの「お金と幸福との最適解」をめぐる冒険譚が、とても面白かった。お金をめぐる古今の名言も散りばめて、幸福をめぐるお金と人の攻防戦は、古より続く永遠の課題なんだねと思わせる。
 
 
お金、無くても何とかなるとは絶対に思わない。健康で文化的な生活を送るには、ある程度のお金は不可欠。かといって、健康で文化的な生活を送るにはじゅうぶんなお金を持ってる人が、不健康で非文化的な生活を続けるのも、きっと違う。
 
 
「お金と幸福との最適解」、どれだけお金があれば幸福になれるのか、その幸福には本当に大金が必要なのか。自らの「お金と幸福との最適解」についても、ついつい考えた。
 
 
本の中で、「お金が無限にあったとしたら、あなたは何をしますか?」と問いかける場面があった。その問いに対しての自分なりの答えは、「自分以外の人もお金持ちにする手段や方法を考える」になる。「お金持ち」を「幸せ」に置換えてもいいんだけど。
 
 
聖人君子的な道徳から言ってるわけじゃなくて、自分と同じような人が増えたら、まず目立たなくてすむ。お金持ちや幸せな人に課されたノブリスオブリージュ的なものがあったら、他の人に譲って楽できる。おまけに、好きなことをしてても無用な罪悪感を抱かなくてすむ。他の人もお金持ちあるいは幸せになったら、いい ことだらけ。のんびり渋茶すすってられる。
 
 
お金について考えることは、ライフスタイルや個人の信念や信条にも繋がって、実は極めて個人的かつ哲学的。答えは千差万別。万人を納得させる解はきっと存在しない。
 
 
万人を納得させる解ではなくても、あらあなたの出した「お金と幸福の最適解」もステキね。そう思う、他の人の解も聞いてみたくなった。
 
億男

億男

 
億男

億男