クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

One bold choice

13日の金曜日。14日が土曜で良かったね。貰う方もあげる方も面倒が先に立つ、職場でのバレンタイン狂騒曲が少しマシになるから。年賀状と同じくバレンタインのチョコも、虚礼廃止で職場では禁止にすればいい派。

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季節の風物詩でこの時期になるとチョコ食べたい人は、自分で買ったり作ったりしてるから。”恵方巻き”みたいなイベントに変化するのが一番平和そう。
 
 
全米一のアメフトチームを決めるスーパーボウルが好きで、今年も見てた。接戦かつ、最後は劇的なインターセプトで幕切れ。今年はとりわけいい試合だった。。はぁ満足。
 
 
試 合もいいけど、ハーフタイムショーやスーパーボウルに合わせて放送される特別CMといった、コンテンツも楽しめるのがスーパーボウルのいいところ。全米の みならず、米軍が駐留してるエリアならどこでも視聴可能な地球規模のイベント。高視聴率間違いなしだから、どこも気合の入ったCMを投入してくる。
 
 
お笑いあり、お色気ありでバラエティに富んでいたけど、今年のテーマのひとつは「父性」だったとか。このTOYOTAのCMなんか特に、男親の琴線に触れるんじゃないかな。
男親でもないのにじーんときたのは、このCMが”現実的な選択”をした人を描いてたから。
 
 
このCMのお父さん、めちゃいいお父さん。蜘蛛や蜂といった危害を加えそうなものは取り除いてくれる。近所の友達と諍いになった時にも、恐れずにかばってくれる。パーティで壁の花になった時には、ナイト代わりに現われる。
 
“Being a dad is a choice. One that will make a wonderful human being who will make their own choices someday.”
 
~父親になることは選択である。いつの日にか、自ら選んだ道を行く、素晴らしい人間を世に送り出すための選択である~
 
意 訳するとこんな感じ?ところで今年のTOYOTAのCMは”one bold choice leads to another.”を掲げてるそうで。「ひとつの大胆な選択は、別の大胆な選択につながる」とか、そんな感じかな。立派な父親であろうと選んだ道は、ひと りの立派な娘さんを世に送り出した。そういうことを訴えてるCMなんだけど、その立派に育った娘さんが選んだ道が軍隊ってとこがもう、最高に泣ける。
 
 
壁の花だったし。キャンパスライフを楽しんでる風でもなかったし。そんな娘が輝ける道は軍隊しかないのかって、ここ泣いていいポイントだと思う。近所のジョアンナや子供の同級生だったアリソン思い出して、目頭押さえてる人もいそう。
 
 
ニー トやフリーターとして生きるには、出身家庭がちゃんとし過ぎてる。ちゃんとした家庭出身の子は、Good Girlから降りられない。Good Girlから降りるには、親から受けた愛情が深すぎた。降りられないから、海外勤務もあって高等教育へのパスポートにもなる軍隊入りという「現実的な選 択」をする。
 
 
TOYOTAには手が届くけど、ベンツやBMWには手が届かない。プリウステスラのような、スカした車には縁がない。自分達の購買層を冷静に分析して、その琴線を揺さぶってくる。いいCMだけど、嫌な現実を突きつけてくるCMでもあった。
 
 
『ア メリカン・スナイパー』、見たいような見たくないような。現実的な選択をする人の周囲には、現実的な選択をする人が多い。現実的な選択をしなくてもいい人 との間には、高くて深い溝がある。その溝を埋める、手段のひとつでもあるのが映画。ではあるんだけど、これ知ってるわーわざわざフィクションにしなくても すでにもお馴染みだわーと思ってしまうと、見に行く意味が見つからない。
 
 
アンハッピー成分補充するより、ハッピー成分補充しとく方が、自分の中ではいつでも平和への近道。