クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

昭和なビル

地下鉄大通駅の西の端、1番出口は「昭和ビル」に直結している。

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昭和39年竣工のこのビル、地下の飲食店街しか知らないけど、よーく見るとデコラティブで相当個性的。昭和ビルの名に恥じぬ、昭和な雰囲気に丸ごと包まれたビル。少なくとも地下街は。
 
 
明治安田生命大通ビルが建て替えられたように、近頃は目立つ場所にある大型ビルの建て替えが相次いでいる。

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(壁面の温度計は、建て替え前の古いビルからの伝統だとか)

今度は、さっぽろ駅から大通駅へと通じる駅前通りにある大同生命ビルが建て替えられるそうで。築40年くらいで、植栽の使い方が独特なビル。大同生命ビルは、本社も個性的な建築だったけど、支店もその個性を受け継いでいる。天気いい時に写真撮りに行こっと。
 
 
地上へと通じる階段にて。

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装飾的な手すりにまずは時代を感じる。レンガを貼り付けたようなサイド部分の意匠も楽しい。

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この、レンガを貼り付けたような意匠をいたるとことで目にする。
 
照明も、ところどころ天井がアーチになってる廊下もステキ。

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どや。なんだろう、ビル内とは思えない凝り方がいい。
 

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竣 工当初は、相当ハイカラなビルだったのではなかろうか。少なくとも地下街は妙に華やか。フランス料理やイタリア料理のお店があっても良さそうな雰囲気なの に、サラリーマンが仕事帰りに立ち寄るのにぴったりな居酒屋率高し。妙齢女性がひとり飯できるようなお店は見当たらないので、どの店にも入ったことはない。
 
ライティングに凝ってると言えばいいのか。充実した照明が楽しめる。

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カリフラワー?昭和39年だったらカリフラワーも珍しい西洋野菜だったに違いない。いや、カリフラワーと決まったわけじゃないけどさ。
 

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この地下街には立ち食い蕎麦の店もあるので、ぐるりと一周する間にも、出汁のいい匂いが漂ってくる。時間帯によってはかなり人通りも少ないので、ここなら立ち食い蕎麦にもチャレンジできそう。丸見えでハードル高いので、実践するのは当分先だけど。
 
 
昭和なビル、便利な場所にある物件はどんどん建て替えられたり、所有権移転が進んだりしてる。東京都心部なんかに比べると、お値段もお手頃なせいか、地味に不動産バブルを感じてる。大阪万博以前は、この手の妙に装飾的なインテリアが流行りだったんだろうか。バブル期のビルとはまた違った個性を感じる。
 
 
どんどん建て替えが進んでるので、2年くらい経ったら街の景色もずいぶん変わりそう。お休みなさーい。