クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』見てきた

今年に入ってから初の映画館にて鑑賞した映画。足元悪いから、映画館に行くのもイヤなのよね。。今年も映画館で見るのは1ヶ月に2本くらい、そんなゆるゆるペースを目標にしてる。
 
 
『ト ラッシュ!-この街が輝く日まで-』は、ブラジルはリオデジャネイロのスラム街に生きる少年3人を主人公にした映画。『リトル・ダンサー』の監督作品との ことで気になってた。ブラジルが舞台でちょっと違和感感じたり、想像よりもずっとバイオレンスでかなり面食らったり。でもかなり濃厚に、正統派児童文学の 香り漂う映画だった。
 
 
ゴミ拾いを生業とする14歳の少年が、ゴミの山から見つけた財布。その財布がもとで、わけもわからず事件に巻き込まれていく主人公のラファエル達。悪人に追われる子供たちが、知恵と勇気と友情で乗り切っていく。そんなストーリー。
 
 
ハリー・ポッターなんか、1ミリグラムも見る気になれない。そんな子供が見ても楽しめるよう、バイオレンスに彩られた毒の中にも、スイートなエッセンスを取り入れてた。
 
 
だ から、ご都合主義で話が展開しても全然問題ない。むしろ、思いがけないどんでん返しがあった方が迷惑。複雑に考えすぎて、世の中斜めに見るようになった ら生き辛い。真っ直ぐに世の中を見て、正義を貫いてもいいことがあるよ。”嫌な奴ら”に与することないよ。そう世の中を肯定するメッセージが根底に流れて た。
 
 
ど んなにひどい環境に置かれていようと、罪は罪。罪を犯せば罪人となって、ますます一般社会からは切り離される。時には大人をダシに使ったりちょっとした悪 さもするけど、最後まで彼らは正義の子。ラストで景気よく札束をばら蒔くシーンは痛快で、汚れたお金なんかいらないと、子供らしさを炸裂させていた。生活 費はちゃっかり別にしてたみたいだけど。
 
 
14、15歳くらいの子供なら、難しいことなんか考えずにニコニコ友達と転げ回って遊んでる方がいい。世の中は言うほど悪くない。そんな肯定感をプレゼントすることが、大人から子供にできる最大の贈り物、そんな気がした。はじけるように笑う、子供達の笑顔がとってもよかった。