クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

それは寂しいあなたの道楽か

2月5日から始まるさっぽろ雪まつりの準備が着々と進行中。
土曜日の今日も、休むことなく雪像制作は進む。

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その正体は見るべきところが少ない無味乾燥なものでも、ライトアップするとステキに見えるマジック発動中。

 

厳しい寒さのなか雪像制作に携わるみな様ご苦労様です。

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作業員の方を励ますための「励ましのメッセージボード」もちゃんと設置されてるところがスゴイ、雪景色だけじゃないホワイトな光景。
 
 
海外のドキュメンタリーというよりリアリティー番組で、内容はすっかり忘却の彼方だけど、忘れられない台詞があった。
 
『それはあんたたち、寂しい白人女の道楽だろ』。
 
社会的課題、貧困とか教育格差とか、とにかく”恵まれない人”に対して何らかのアクションを起こそうとする、新興NPOが主役。組織を起ち上げてみたのはいいけれど、肝心の利用者は待てど暮らせど誰もやって来ない。
 
 
利用者を掘り起こすためにメンバーが戸別訪問し、戸口に出てきた黒人男性の口から出たのが、『それはあんたたち、寂しい白人女の道楽だろ』と皮肉った台詞。寂しいの前に、ウロ覚えだけど「家族のいない」が付いていて、高学歴晩婚あるいはシングル女性に対する、家族持ちの早婚現業系男性の皮肉も混じっていた。
 
 
ど んなサービス内容だったかちゃんと覚えてないから説得力に欠けるけど、見てるこちらもナルホドと思った。恵まれない人にチャンスを与えるための事業なんですと、対面で「あなたは恵まれない人」呼ばわりされたらそりゃ不快。そこに気付かない鈍感さにフォーカスする番組だった。
 
 
よかれと思っての言動が、相手の尊厳を傷つける。視野狭窄に陥ったらやりがちなことを、コミカルな演出を通じて訴えていた。
 
 
荒廃する教育とかドラッグとか、社会的課題がゴロゴロしてるアメリカの都市、多分ニューヨークとかシカゴが舞台。社会的課題を解決するNPOも、玉石混淆で林立する状況だから成り立った番組。
 
 
社会的課題解決のためのNPOは、職業としても認知されてる。だからといって、どの組織にも課題解決力が備わっているわけではなく、当たり前だけどそこには「上手にやる」ところと、そうでないところがあることを皮肉ってた。
 
 
目的が崇高だと行動することも崇高で、そのやり方の巧拙を問わないなんてインチキは許さねぇ。そういうスタンスだった。自分の道楽に他人を巻き込むなら、『それはあんたたち、寂しい〇〇女の道楽だろ』と突っ込まれたくはないなと、今も時々思い出す台詞。
 
 
お休みなさーい。