クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

罪と罰

晴れ時々曇り。日が差すと、やや暑いとさえ感じる一日だった。

 

終日雨だった昨日と替わってくれればいいのにさ。昨日だったら遠出する時間もあったのにと、天気に向かって文句言ってた。

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長距離ドライブに出掛けたかった。
 
夏休みになると頻出する、ミツバチ族(北海道でツーリングを楽しむ人たちのこと)の気持ちがよーくわかる。渋滞知らずで走りやすい道が揃ってるから。
 
 
思いがけない所にネズミ捕りの方々が潜んでいるので、ひと気のない道とはいえ油断できないんだけど。気分だけはアウトバーン
 
 
制限速度なしでスピード出し放題として知られるドイツの高速道路・アウトバーン(実際には速度制限有り無し区間がある)で、罰則を強化したというニュースがあった。この後はゆるふわじゃないこと書いてます。

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 速度制限がある区間にも関わらず、スピードを出し過ぎる車が後を絶たないので、100キロだったか200キロだったか。肝心の超過速度覚えてないんだけど、 あまりにもスピードを出しすぎるドライバーについては、「車を没収、没収した車は競売にかけ、得た利益は国庫に」。そんなルールになったらしい。
 
 
いくらアウトバーンとはいえ、200キロ・300キロ近いスピードを平気で出せる車は、高級スポーツカーに決まってる。普通の車では無理、車がスピードに耐えられない。そして、そんな車を運転してるのは、有名サッカー選手などの「お金持ち」。
 
 
お金持ちご自慢の車を没収して、単なる罰金以上の罪を科してた。
 
 
罰金なんて痛くもかゆくもない人だったら、ルールを破ったペナルティとしての罰金には、あんまり意味がない。もしも重大な事故に繋がったとしても、「金払えばいいんだろ」で解決しようとするかもしれない。
 
 
大きな事故に繋がることを見過ごしておいて、ひとたび事故が起これば「金払えばいいんだろ」と、金銭的解決で済まされるのは堪らない。そうした声に配慮しての、罰則強化だとニュースでは解説してた。
 
 
そりゃそうだ。
 
 
たとえ真摯な謝罪があったとしても、起こるべくして起こった事故に対しては、怒りしかわかない。そんな相手からは、例え賠償金であっても「あんたからは一銭だって受け取りたくない」になって、感情のしこりを残すこともあるから。こじれ過ぎた感情は、金銭だけでは解決できなくなる。
 
 
ニュースでは、有名クラブに所属する外国籍の選手が逮捕されてた。
高額の報酬を手にする外国人。ただでさえ自国民が心穏やかでいられない、そんな属性持ちの人。
 
 
下手したら、事故を起こした個人ではなくて、事故を起こした個人が属していた集団、人種や階層に怒りが向かって社会が分断される危険性だってある。
 
 
ドイツは、過去に分断された社会で痛い目にあってるせいか、その辺敏感なのかも。同じくアウトバーンでは、数年に渡って自分の車から通り過がりの車を撃ってた人が、起訴されるような事件もあって。社会にもストレスたまってそうだった。
 
 
個 人への罪を重くすることで、個人と階層(あるいは集団)を切り離し、「あれは、あまりにもアレな人のやったことだから」。そう説明がつくように、ルールを改正する。そうして社会を守る。ストレスがかかり過ぎた社会を守る方法として、個人への罪を重くする。そういう方向性はアリなんだろうな。
 
 
お休みなさーい。