クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

いわしコンビーフライス

札幌に初夏を告げるはずのイベント、「さっぽろライラックまつり」が始まったというのに、冬に逆戻りしたかと思うような、雨の降る寒い一日だった。21時現在の気温は7度。昼間も推して知るべしの寒さだった。この季節の冷え込みを「リラ冷え」って言うんだよね。
 
言葉はきれいだけど、寒いのはイヤねー。

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百合が原公園の中国風庭園。写真と本文は関係ありません。)
 
 
シンプル、あるいは「ピュア」な材料だけで、美味しい物を作るのはハードルが高いんだよね。買物に行ったら「鶏皮」があったので、「とり皮バターライス」を作ろうと思い立った。愛鳥週間だし。いや、それは関係ないんだけど。
 
 
「とり皮バターライス」は懐かしの味。京都は北白川にある喫茶店、『カフェコレクション』の看板メニューなんだよね。飲食店は栄枯盛衰が激しいから、もうお店とっくに無くなってるかも。そう思いつつググったら、まったくもって健在だった。
 
 
健在どころか、一種の”聖地”みたいになってるし。雑誌で紹介されただけじゃなく、森見登美彦の『四畳半神話大系』絡みで有名になってるなんて知らなかったから、驚きのあまり口が半開きになった。閉店しててもおかしくないとか思ってたくらいだから、そりゃ驚くよ。ありがとう京阪神エルマガジン社、ありがとう森見登美彦
 
 
『カフェコレクション』よりもずっと人気があったはずの、金平糖屋の隣にあった『ロフトマリコージ』はもう無いのに。もともとの期待値が低いお店ほど生き残りやすいのかも。なんて、失礼なことを考えた。
 
 
学生街にありがちな喫茶店に、至高や究極の味は求めないし、飛びきりお洒落な雰囲気も求めない。せいぜい、払ったお金の分だけお腹いっぱいになればいいと思うだけで。お洒落が売りになってるお店は、もっとお洒落なお店ができたら、お客さんは新しいお店に流れていってしまうから。
 
 
学生街にありがちな喫茶店とはいえ、フードはやっぱり充実してたのかも。当たり前のように食べていた『とり皮バターライス』だけど、もしかしてレア?
 
 
材料は、とり皮、ガーリック、塩・こしょうにバターたっぷり。せいぜいこれだけなんだけど、試しにとり皮を炒めてみたら、どうにもコレジャナイ感が拭えなくなった。結局、とり皮はとり皮せんべいになるまでカリカリに炒め揚げて、もっと難易度の低そうな、『カフェコレクション』の別の人気メニュー、「いわしコンビーフライス」に変更した。

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(ニガウリのから揚げ風を添えて。)

 
コンビーフとオイルサーディンでできてるから、こっちの方が味は決まりやすいんだよね。
 
 
B級感たっぷりの「とり皮バターライス」ファンは、実は全国規模で少なくないのだと知って、ちょっと衝撃受けてる。どう考えてもアレ、とっても安っちい味なんだけどな。そんな安っちい味がもれなく好きでもあるんだけど。
 
 
お休みなさーい。