クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

雷除けと大福と

せっかく暖かくなってきたのに、今朝起きたら外は真っ白だった。

 

名残り雪というにはあまりにも盛大な降りようで、これがもうちょっとハラハラとかヒラヒラなら風情もあったものを。もうココロは「ええ加減にせいや」という気持ちでいっぱい。

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中島公園を流れる、鴨々川。)

 札幌の街を徘徊していると、おにぎり屋さんと同じくらいよく目にするのが、「お餅屋さん」。古くからの住宅街には、必ずひとつはお餅屋さんがあるんじゃないかとさえ思ってる。
 
 
ここ『元祖雷除志ん古』も、そんなお餅屋さんのひとつ。
きっと昔はもっと賑わっていたに違いない、「行啓通商店街」のほど近くにお店はある。

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蔵を改装した店舗。和菓子屋さんの店先に掲げてある”お品書き”は、たいてい達筆なのよね。桜もち、またはうぐいす餅が食べたかったけど、午後にのこのこ出掛けて行ったせいか、両者ともすでに売り切れだった。残念。

 
残り少ない草しんこと豆大福をお買い上げ。こうしたお餅屋さんがたいていそうであるように、このお店も開店は朝8時からと朝が早い。売り切れた時点で閉店となるので、目当ての商品がある時は、もっと早起きしていかねばならぬ。次回がんばろう。

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草しんこの方は、生地がしっかりしてる。中は粒あん。「しんこ」は上新粉を使った餅で、柏餅なんかと同じ。

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豆大福の方も、ややしっかりした生地で、中はこしあん。というか豆の存在感がすごい。豆が美味しい。豆もっと食べたい。

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草しんこも豆大福も、手作り感あふれる素朴なお味。あんは意外と上品な甘さだった。
 
 
も しかしてお店番をされていたおばあさんが一人で作ってるんだろうか。そうであっても全然驚かない、お店の風情だったのよね。お店の戸を開けて、無人のお店 で待つことしばし。よっこいせという感じでおでましになるまでは、棟続きの居間かどこかでひと休みされてたのかもしれん。
 
 
お餅、腹持ちいいからね。朝からがっつりしっかりお腹いっぱいにしたい人向けに、来る日も来る日もお餅作り続けたのね。朝早いのに。。お休みは日曜だけなのに。。すごい。
と、勝手に脳内ストーリーを組み立てつつ頂く大福はことさらに美味しゅうございました。
 
 
古くからの住宅街には必ずひとつはあるようなお餅屋さんだけど、高齢化の波が押し寄せていて、結構な繁盛店でも突然お店閉まったりするんだよね。麻生にあった初代餅玄の『豆だらけ』、食べたかったなー。
 
 
茶席に出してもいいような和菓子を扱ってるお店、人口比で考えると少ないんだよね。その代わり、お餅屋さんはたくさんある。金沢や松江なんかは、札幌より人口はずっと少ないのに、上生菓子を扱う和菓子屋さんはいっぱいあるんだよね。
 
 
その差がつまり、街の由来とか歴史の違いなんだよね。
 
 

お休みなさーい。