クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

白い夾竹桃

雨の一日。雨が降るほど暖かくなってまぁ。そう思って喜んでたけど、気温は急下降中。週末は寒さがぶり返すらしいので油断ならない。

 
 
街路樹のひとつとして、子どもの頃は夾竹桃がすごくありふれてた。
あれ、実は毒持ってるんだよね。
 
 
夏になると、ものすごーく甘い、いい香りのする花が咲いていた。ピラピラした花弁の形もかわいらしかったので、遠慮なくブチブチ摘みまくってたけど。根や茎には毒があるから気を付けなさい。親からはそう注意されていたけど、実は葉、茎、根、花、種子すべてに毒性があったんだよね。
 
 
毒性がにわかに脚光を浴びたせいかどうか知らないけど、ある時を境に次々と伐採されていった。生木を燃やしても毒になるらしいから、今考えると切った後の夾竹桃、どう処理したんだろう。
 
 
金 魚草に似てなくもないジギタリスも、普通に育ててる人がいたなー。今よりも園芸種の数がずっと少なかったから、毒性があることよりも、園芸種としての育て やすさや花の美しさ、そっちの方がもっと大事だったんだね。今は海外から輸入された、ステキ園芸種がたくさんあるから、選択肢ぐんと広がった。
 
 
ホワイト・オランダー』のDVD見て、夾竹桃のこと思い出した。
ミシェル・ファイファーレニー・ゼルウィガーアリソン・ローマン。ついでにロビン・ライトと、きれいな女優さんが勢揃いした映画。

 きれいな女優さんが勢揃いしてるけど、アリソン・ローマンの美少女っぷりが突き抜けてる。すごい。どんな景色に置いてもくっきり浮かびあがってしまう、「異物感」「場違い」な感じが半端ない。

 
 
母と娘の物語。幾つになっても美しい(ミシェル・ファイファーが演じてる。一体いくつになったの。。)けど独善的で、アーティストでもある超個性的な母親が、罪を犯して収監されても娘を支配し続ける。そんなお話しで、興行的には失敗したらしいけど、さもありなん。
 
 
「親のエゴに振り回されてる」、あるいは「支配欲の強い親の過干渉に悩んでる」とか、すでにそういう”何か”を抱えた人向きの映画で、特に何も悩んでませーんな人が見ても退屈しそうだから。
 
 
母と娘の物語、映画だと『ドロレス・クレイボーン』が映画化された、『黙秘』や『ステラ』なんかが思いつくんだけど、そういった、娘のために耐え忍ぶ母親の物語とはずいぶん毛色が違うんだよね。
黙秘 [DVD]

黙秘 [DVD]

 

 

Stella (1990)

Stella (1990)

 

 母のために娘が耐え忍んでるから。

 
超個性的な、はたで見てる分には刺激的で面白いんだけど、そういう人物を家族に持つと、その呪縛から逃れるの大変ね。多分、発言小町に相談したら、一刀両断に悩みを断ち切ってくれそうなんだけど、アメリカには発言小町ないからねー。
 
 
ついでに『ステラ』のベット・ミドラーが見ても、娘の幸せを考えないなんて!とか怒りそう。怒られたところで馬の耳に念仏なのが、『ホワイト・オランダー』の母親・イングリッドなんだけど。
 
 
朝から晩まで汚い言葉を使う女囚に囲まれてうんざりして。気まぐれで誰かを不幸にしながら、『囚人には気晴らしが必要なのよ』とうそぶく母親。小町だったらフルボッコにされるのになー、それで娘の目も覚めるのになーなんて思った。

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チョコレートコスモス色のラナンキュラス。実物はもうちょっと黒っぽい。ビビッドな色だけじゃなくて、ニュアンスのある中間色もずいぶん増えた、最近の花卉市場。今もやっぱりオランダがんばってるのかな。この分野では。
 

お休みなさーい。