クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

めざすは飛行機のギャレー

今日は雛祭りだったけど、ちらし寿司を作るでもなく。はまぐり入りボンゴレパスタで、なんちゃって雛祭り気分を味わっといた。
 
 
ス パイス類が少々増えてきたので、キッチン周りをなんとかしたい。もっと使い勝手を良くしたいと思い始めて早3ヶ月。思うばかりで手をつけかねている間に、 また調味料類が増えてくるという悪循環になりつつある。カワイイ容器で売られると、ついつい買ってしまう、消費社会の申し子です。
 
 
最小の労力で最大の効果を発揮するような、飛行機のギャレーが理想とするキッチンのイメージ。
 
 
あるべきところにあるべきものが、必要な量だけあって、サッと手を伸ばせばすぐ届く。そんな風に、手際よく動き回りたい。
 
 
現実は、あのお皿どこだっけ???とあっちへウロウロ。鍋に合うサイズの蓋を求めて、こっちをウロチョロ。無用なもので無駄にスペース使ってるから、しなくてもいい無駄な動きが多いんだよね。
 
 
ぐ るっとキッチン見渡せば、鍋・フライパン、包丁類、シリコンのヘラ(スパチュラ)、トング、パイレックスの保存容器各種、コーヒーポット、そんなロー テクグッズしかない。フードプロセッサーやハンディミキサーは、毎日使うものじゃないから棚の中に仕舞ってる。ご飯でさえ鍋で炊いてるから、日常的に 使う電動のキッチンツールって、電気ポットと電子レンジしかなかったりする。
 
 
元々はテレビでやってたらしい、「最新キッチングッズランキングベスト7」を見たけど、我が家にあったら間違いなく、3か月後には棚の隅でほこりかぶってそうだった。結婚式の引き出物カタログで手に入れた、「ゆで卵専用エッグボイラー」は、結局片手で足りるほどしか使わなかった(現在は行方不明)。文明の利器と相性悪いから。
 
 
洗うのが面倒なもの、キライなんだよねー。便利かもしれないけど、お手入れ大変そう。そういうグッズ買わないなんて言ってたら、前近代的キッチンツールに占拠されたキッチンになってる。
 
 
思い出せる限りの直近で買ったキッチンツールで、これは便利!と喜んだのは、シリコン製の穴空きお玉くらい。それだって、穴あきお玉自体は昔からあるものなんだよね。
スマイルシリコン穴あきスプーン オレンジ

スマイルシリコン穴あきスプーン オレンジ

 

 

常時パーティを開くようなお宅ならともかく、普通の家庭にはそうそうたくさんのキッチングッズいらんやろ。つねづねそう思ってた。
 
1632年、スチュアート朝の時代、ペットワースは裕福だったにもかかわらず、シチュー鍋一つ、ソースパン一つ持っていなかった
 
そんな記述を『キッチンの歴史 料理道具が変えた人類の食文化』って本の中に見つけた時は、ほらね!イギリスの裕福なお家でも、昔は大した調理道具揃えてなかったんだよ。現代人の生活は、昔の王侯貴族をしのぐくらい贅沢なんだってば!って、迂闊にも思い込みそうになった。
 
 
ちゃんと読むと、大型で固定式の銅釜、ストックポット(大釜)9個って続いてて、もはや給食室レベルの装備だった。単に小さな鍋で繊細なソースを作る習慣がなかっただけだった。
 
 
魚用・卵用というように、料理に合わせて専用の鍋が生まれるのは、おフランスで革命勃発後とのことなので、まぁ何かレボリューションが起こらないと、行動様式に変化が生まれたりするわけない。
 
 
ということで、特に革命もなくパンが無ければお菓子パクパク食べてるので、我が家のキッチンが一向に近代化されないのも道理かもしれない。
 
 
これは便利キッチンツールよりも、これは素敵!ハイセンスなスパイスラックが欲しい。
 

お休みなさーい。
 
キッチンの歴史: 料理道具が変えた人類の食文化

キッチンの歴史: 料理道具が変えた人類の食文化