クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

人間観察

最高気温が20度にも届かない日が続きそう。うわー嫌。本格的に寒くなってきた。

今日も日差しはあるけど空気は冷たかった。連休最終日ともなると、交通量も少な目。昨日までと違って渋滞知らずで、車走らせても快適だった。

 

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打合せで人と会ってたんだけど、色んな提案を右から左に聞き流しながら、20代~30代の働く女子ファッション観察してた。ピンポイントで欲しい物決まってたので、割と容赦なくダメ出ししてた。感じ悪いのは自覚してる。

 

ナチュラルに見えるよう1時間かけて肌作ってるような、偽ナチュラルとは違う。ほとんどファンデも塗ってない素肌にブラウンの口紅とアイラインのみで、ゆるふわ愛されメイクとは違う潔さに好感抱きながらも、ダメ出ししてた。好悪と成否は別だもんねー。

 

もちろんスーツ。目指してるのは「かっこいい」だなっていうのがわかって、微笑ましかった。私服はゆるふわでも何でもいいんだけど、仕事の場合は相手からアラ探しされないよう、保守的に装うっていうセオリーわかってんじゃんって上から目線で観察。説明されるだけの身っていうのも案外退屈なのです。

 

以前読んだエッセイの中で、高貴な身分の人が観劇か音楽鑑賞に出掛けてて、結構退屈し始めて居眠りしそうになってた。そんな時、何しろ高貴な人だから、退屈してる様子を周囲に見せるわけにもいかず、おもむろに持ってるバッグの中から一つ一つ物を取り出していくっていうシーンがあった。

 

ハンカチ、口紅、コンパクト、と次々取り出しては、目の前の手すりに並べていって、並べるもの無くなったらまた一つ一つバッグの中に戻していって。そんな事繰り返してたら、ちょうど全ての物をしまい終った時が、クライマックスと重なって、にこやかに拍手してて。いかにもその場を楽しみましたと上手く場を繕ってる様子に、あぁこうありたいと思った。

 

立場から逃げられない人が、体面を保ちつつ退屈を紛らわす。良い方法だわーと思ってるので、実践する機会があれば是非やってみたい。

 

見てて楽しい対象があれば、時間も容易に潰れるけど、いつもがいつも「嬉しい・楽しい」ばっかりでもないから。曖昧に笑いながら、頭の中で、コンパクト一つ、口紅一つ、ハンカチ一つ。一つ一つ取り出したり、しまっていったり。そういう風にイメージしながらやり過ごしていってる時間も結構ある。

 

よっぽど退屈な時にしかやんないし、実際に現物でやったことないけどね。幸いなことに。

お休みなさーい。