クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

食欲の秋

目指すは読書の秋なんだけど、いい匂いに誘われて、食欲の秋もちょっと堪能してきた。早い話が買い食い、テイクアウトとも言う。

 

これも食べて!あれも食べて!って、どこのブースからもめいっぱいアテンション飛んで来る中で、持ち帰りしやすそうなキジ肉ハンバーガー買ってみた。バンズは米粉でできてる。キジ肉と米粉をウリにしたそのお店には、他にも米粉のスイーツ、シフォンケーキやスナックケーキ、もう売り切れだったけど、カステラもあった。

 

淡泊なチキンバーガーって感じで、お味は「普通」だった。可もなく不可もなく。昔キジの焼き鳥丼食べた時は、キジ肉うまーって美味しかったんだけどな。味付けの問題なのか、パテにするとインパクト無くなっちゃうのか。とにかくイベントでは、食べたことのない食材に魅かれちゃうんだよね。

 

今年こそは、たこの卵「たこまんま」で作った蒸しかまぼこに挑戦してみたい。

意外とレアな品で、あんまめぐり合えないのよねー。たこって卵産むんだなーって新鮮な驚きだし、卵食べるのも、よりによって蒸して蒲鉾にするとか。一番最初にそれ考案したの一体誰なのよって、疑問とか畏敬の念とか、むくむく沸き起こってくる。

 

たこまんまの蒸しかまぼこ誕生秘話とかあったら絶対読むのになー。案外真面目な学術書でルーツ探られてたりして。学究の徒の探究心は侮れんからな。

 

きょう読んだ短編は、山本周五郎「つゆのひぬま」の中から、「おしゃべり物語」。

山本周五郎って人情話とか、市井で辛酸に負けずに生きる人描きましたっていう感動もののイメージ強いし、実際号泣しそうなものもいっぱい。でも私は彼の書く「こっけいもの」が一番好き。並外れたおしゃべりの才(?)に恵まれた愛すべき主人公の活躍が、すごく楽しい。

つゆのひぬま (新潮文庫)