クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

インターネット

コンピューターやインターネットがずっと不思議だった。

 

「コンピューター」とのファーストコンタクトは「2001年宇宙の旅」に出てくるHAL2000。コンピューターっていうより、人口知能って言い換えた方がいいかも。正直言って、あの映画眠くなるんだよね。映像は素敵。未来世界ってこんな感じなのかーって前世紀に見ておりました。

 

それからずっと、人工知能の存在だけはどうしても腑に落ちなくって、引っ掛かったまま。何でも知ってるっぽい、HAL。でも、一体いつHALは全ての答えを学習したんだろうって、それがずっと謎だった。

 

学習、学びの過程が見えないから不思議だった。

何でも知ってるってことは、アレクサンドリア図書館ひとつかふたつ分は、あの中に入ってるの?でもどーやって?ものすごい量の文献を、どーやって読み込ませたんだろうって。

 

例えば、昔読んだ少女マンガにも「天才的(むしろ悪魔的?)な頭脳を持つストリートギャングの少年」を主人公にしたお話しがあった。あれが何で少女マンガだったんだろうって、今でも七不思議のひとつなんだけど。

 

政治・科学に軍事、さらには音楽みたいな芸術方面まで秀でた天才君という設定だった。ありがちだけど。その天性の才能を全てコピーしたコンピューター使ってて、「このままいけば世界はどうなる?」「滅亡します」みたいな問答やってて、不思議で不思議でしょうがなかった。

 

だって、主人公の少年大忙しなの。悪人とストリートファイト繰り広げて、怪我したりさせたりでハランバンジョー。友人や仲間が窮地に陥ったら助けにもいかないとならないし、おとなしく机の前に座ってるシーンなんてちっとも出てこない。

 

それなのに、いつの間にか自分の分身、天才的な脳みそ全てをコピーしたような人工知能作り上げて、使いこなしてて。情報処理方面には全然疎いから、私が知らないだけで、実は脳みその中身をコピーするような技術が既に開発済みなのかしらって思ってた。悪魔的速さのタッチタイピングでデータ入力するシーンなんてちっとも出てこないんだから、そうとでも考えるしかなかった。

 

それからずいぶんたって、幸運にも、コンピューターに詳しい人と直接話する機会があって、長年の疑問聞いてみたことがある。

 

ちょっとコンピューターの調子悪いと、ガバっと基板はずして分解して、調子確かめるような人。ハードだけじゃなく、最初期からのパソ通少年だったりもするから、ソフト面にも詳しかった。インターネットは普及してたけど、グーグルさんは今ほど強大では無かった頃。

 

「パソコンに、未来予測、例えば今後の世界はどうなるかって深遠な質問して、精度の高い解答得られるもんなんですか?」って聞いたら、「無理無理。質問に答えるにはまずインプットがないとだめだから。インプットも無いのに正解は出てこないよ」って言われて、やっぱりなーって納得した。

 

そりゃそうだ。色んなデータのインプットも無しに、いきなりアウトプット、しかもピンポイントの大正解を引き当てるなんて、できるわけないよね。

 

でも、そーとも思ってない人結構いそう。

 

インプットが偏っていたら、アウトプットも偏ってるかもしれないなんて疑問にも思わず、最速でたどりついた答えが正解と思っちゃうような。そんな勘違いする人絶対いると思ってる。

 

スマホのあのちっちゃな画面適当にタップすると、欲しい地図とか欲しいお店のお得情報とかピンポイントで正解にたどり着ける。

 

だから、タップすれば出てきた答えが正解なんでしょって、短絡的に考える昔の私みたいなおバカさん絶対いると思ってる。

 

パソ通少年だった。みたいに詳しい人は、自分でメンテナンスできる程度の物に対して、100%の信頼持たないだろうし、最初から懐疑的に見てると思う。でも、私みたいに詳しくない、何かあっても専門家がちゃんとしてくれるでしょって思ってるような人間は、その専門家がどのくらいちゃんとしてるかなんて、考えもしない。

 

そのくらい、出されるものを盲目的に信頼してるとこある。あるいはあった(今は懐疑的になりすぎて、片っ端から全部疑ってかかってる)。

 

手のひらサイズになった人口知能が次はどんな進化するのか。背後から蹴飛ばしたら私でも壊せそうな、細身で清楚な女性型ロボが量産される未来ってどんなのかなーって今も不思議。