クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

純喫茶コロンビアとリンゴと花園銀座商店街

朝里ダムの湖畔まで、まだ早い紅葉を見に行った続き。

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 朝里ダムの湖畔を散歩したあとは、小樽市内に向かって遅い昼食に。

 

寿司か、あんかけ焼きそばかそれともか。観光地だけあって美味しそうなものが各種取り揃ってる小樽で、軽―く済ませようとするとかえって悩む。夜は予定があったので、あんまりステキなものでお腹いっぱいにするわけにもいかない。

 

熟慮のすえ、一度行ってみたかった『純喫茶コロンビア』へと向かう。ついコロラドと言い間違えそうになる。。どちらも、昔ながらの喫茶店ではありがちな名前だから。


カーナビに導かれるまま、花園銀座商店街へ。観光バスが何台も連なり、観光客でごった返す運河沿いからも、小樽駅前からもやや離れたところ。ローカルな雰囲気が満点。

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商店街には車でそのまま進入可能っぽいけれど、近隣の駐車場に車を停める。駐車料金は、どこも似たり寄ったり。

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(JR函館本線すぐそばの駐車場)

高架下は、飲食店街になっていた。スナック系の飲み屋多し。めざす喫茶コロンビアは、花園銀座商店街のゲートをくぐり、高架も超えたその先にある。

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由緒正しい純喫茶という趣の外観。年々この手のお店は無くなりつつあるから、貴重な文化遺産にたどり着いたぜやったぜというキ・モ・チ。

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パスタやピラフにカレーやパフェといった喫茶の定番メニューの他に、しれっと焼うどんや鍋焼きうどんといったメニューが並ぶ。温ソーメンって何だ???にゅう麺のことか。

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外観からは予想外のゴージャス空間。奥行きも広ければ、二階席もある。とはいえ二階席は閉鎖中だったので、日本庭園をのぞむ一階席へ。自宅の茶の間のように寛ぐ、地元客多し。ってか、ほぼ地元客しかいない感じ。

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噂には聞いていたけどこれが。。という、頭上で煌めくシャンデリアに恐れおののく。地震の少ない北海道でよかったね。

 

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(掃除に使うハタキにしか見えないオブジェ越し)

写真は許可をいただいて撮影してる。

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純喫茶のお約束、ビロード張りのボックスシート。ええわぁ。

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頼んだのは、「ドリア風ナポリタン」。出てきたのは、焼パスタ風のシロモノ。ケチャップソースたっぷり、ベーコンなど具もたっぷりの、ちゃんとしたナポリタンにチーズをたっぷりかけて焼いたもの。まったく軽くはなかったけど、美味しかった。

 

ギリ自分でも作れそうで作らない、さして凝ってない料理がいちばん美味しいと感じる庶民舌なのさ。作ってくれる人が、他にいるわけでもなし。

 

分煙にもなっていないから、ダメな人にはきっとダメな空間。おしゃれカフェは次から次へと出来るけど、昭和のまま時間を止めた純喫茶は、次から次には生まれない。希少な空間を満喫した。

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ちなみに日本庭園は高架に隣接してるので、電車の通過音もよいBGMだった。クラシック音楽オンリーの店内BGMに、時折電車の通過音がかぶさるのさ。

 

喫茶コロンビアも、花園商店街も、ローカル色満点なところ。時々、寿司屋に行列が出来ていた。

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この商店街、寿司屋と喫茶やケーキ屋など甘いもの系のお店がやたらと目立つところ。さして広くもないのに、『館』、アップルパイで有名な『米華堂』、水晶飴が有名な飴屋の『澤の露』、札幌にもある団子で有名な『新倉屋』と、小樽の有名甘味どころが一堂に集まってる。

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蒲鉾の『かま栄』も花園本店となっているので、きっと昔はこの商店街も、今と違って大いに賑わった場所かと思われる。観光地化して、お客さんの流れが変わっちゃったのか。

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外国人観光客が目立つ運河沿いより、こちらの商店街の方が近郊から来たリピーターには嬉しい。次はお寿司でも食べにこよう。どのお店もそれなりに小奇麗で、お値段も手頃だったから。

 

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果物の甘くていい香りに誘われて、つい立ち寄ったお店。素朴だけど、ディスプレイが可愛いい。紅玉のように酸味のつよいあかねと完熟プルーンをお買い上げ。余市さくらんぼやぶどうにリンゴが有名だけど、さくらんぼと甲乙つけがたく、完熟プルーンが一押し。完熟の生プルーン、食べやすくて甘くて美味しい。

 

周辺には飲み屋さんが多いという立地ゆえか、品揃えが妙に豊富だったお店。業務用ジンビームといった珍しいものや、地元のパン屋さんのものと思われる惣菜系のパンも美味しそうだった。

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香りに誘われて、つい酒粕まで購入。いっぱい入って500円。安っす。「香り」で釣るのは、商法として正しい。粕汁にして、美味しくいただきました。

 

かま栄もあれば米華堂もありと、財布の紐もゆるみっぱなしで、危険だけど楽しい場所だった。また来ましょ。

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お休みなさーい。

 

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水なしで作るから味がよく染みる、かぼちゃの煮物

野菜の高値が続いてる。

 

北海道産のほうれん草がひと束398円で、茨城県産水菜が一束99円だったら、どっちを取るか。郷土愛(出身者じゃないけどね。。)か、家計防衛か。日々スーパーで試されている。“社会”しか見えてない人には、きっと生活がない。

 

ハロウィン月間の10月は、どこも見てもかぼちゃかぼちゃかぼちゃ。

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今日食べたかぼちゃのシフォンケーキも美味しゅうございました。手作りシフォンケーキを手土産にするような女に憧れた時もあったけど、得意なのはかぼちゃの煮つけの方。なぜだ。どこで道を間違えてしまったのか。間違えた道でも取り敢えず歩くしかない。

 

水も出汁も使わずに作るので、水っぽくならないお気に入りのレシピ。ジャムを作る時のように、最初に砂糖をまぶして“かぼちゃジュース“で煮るのがコツさ。

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【材料】

  • かぼちゃ 1/4個 
  • 砂糖 大さじ2 
  • 塩 ひとつまみ 
  • 酒・みりん 各大さじ2 
  • しょうゆ 小さじ1弱

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かぼちゃは種とわたを取って、ひと口大にカットする。

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カットしたかぼちゃに砂糖と塩をまぶし、1時間~半日おく。そうすると水分、“かぼちゃジュース”が出てくる。朝カットして夕方に煮る。あるいは前日の夜に仕込んでおいて、翌日作業するでも可。時間を置けば置くほど、かぼちゃジュースがたっぷり出てくる。

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カットしたかぼちゃに酒とみりんを加え、蓋をして弱火で10分~15分煮る。テフロン加工など焦げ付きにくい鍋だと安心。基本鍋にかけっぱなしだけど、煮汁が焦げ付かないよう注意。煮る時は、皮を下にして煮ると、煮崩れしにくい。

 

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煮汁がほとんどなくなったら、仕上げにしょうゆをかけ回して完成。しょうゆは風味つけに使うだけ。

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水も出汁も使わないので、かぼちゃのホコホコした食感が味わえる。

 

水や出汁を使ったかぼちゃの煮つけを、料亭や料理屋さんのように上手に仕上げるのは至難の業。自分ではとてもあの、煮崩れもせず、しっかり味も染みた煮つけを作る自信はない。ないから、水分なしで作った方が上手くいく。

 

もともとは、スーパーで配布してるようなフライヤーに載っていたレシピ。該当箇所を、チョキチョキ切り抜いたのはかれこれ何年前のことなのか。それさえも定かでないほど、昔っから作り続けてるレシピ。

 

生活に近い場所にあるものほど、お役立ち度もアップ。そんなことは重々承知。人の役に立つためではなく、自分のための備忘録。それでよし。

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遠くから見たら、♡型のように見えなくもない木。大通公園の木々も、ボチボチ紅葉し始めてる。

 

お休みなさーい。

 

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