クローズドなつもりのオープン・ノート

~生きるヨロコビ、地味に地道に綴ってます~

ただの日記

 家・車・街路樹に船。色んなものを吹き飛ばしたハリケーンが吹き荒れる間、住民は一体どこに避難してたんだ???という素朴な疑問。シェルター的な地下室が標準装備なエリアだったんすかね。

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居着いてる間は栄え、居なくなると家も傾くと言われる座敷童。

 

どこの誰ともわからないけれど、気にせず一緒に遊んだり、居るものとして数のうちに数えたりするにはある種の鷹揚さが必要で、細かいことを気にせず鷹揚でいられたことの象徴が座敷童。

 

そのくせ誰にでも見えるわけではないらしいから、大勢の人と同じものを見ながらも、違うものが見える人の前にだけ姿を見せた。と、考えると含蓄に富んでいる。

 

細かいことは気にしないけれど、大勢の人が気に留めないようなことには気が付き、気が回ると聞けば、どう考えても大物っぽい。

 

座敷童は目利きの人で、現代でいえばエンジェル投資家にでもなれたかも、かもかも。と、埒もないことを考えるのは楽し。『まんが日本昔ばなし』は偉大だった。座敷童の話がどんな風だったか。ちっとも覚えてはいないんだけどさ。

 

ハリケーンで木っ端みじんになる島の姿と、IoTで便利!未来!な世界がうまくつながらない。便利あるいは堅牢になった方がいいのは、どう考えても辺境の方なんだよな。

 

あとで動画見てみよう。

ただの日記

  • 米小売り大手の不振続く、トイザラス債務返済で苦境、ギャップは大量閉店へ
  • 大規模太陽フレア発生、GPSへの影響や通信障害などが懸念
  • 仏高級ブランド、痩せすぎモデルをファッションショーから閉め出しへ

まわるまわるよ、因果はまわる。と、脳内リフレインが止まらなくなる、小売りチェーン店の不況を伝えるニュースかな。通りを出歩く人は、潜在顧客でもあったんだよな。。歩く通りさえなかったら、厳しいやね。

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今日は二十四節気のひとつ、白露なんだって。

 

中国の五行説では春=青、夏=赤、秋=白、冬=黒と紐付けられているから、秋は白なんだとか。個人的には春は桜で桜色、夏は青空の青、秋は紅葉の赤、冬は雪の白と選びたいところで、季節を見る目にも違いがあるんだな、と。

 

日本の納屋から古いフェラーリ発見のニュースがCNNで流れていたけど、モノがフェラーリだけに遺された人も処理に困ったに違いない。大衆車だったら、躊躇なく捨てられたのに。いつ捨てても惜しくないもので身の回りを固めると、断捨離もはかどるさ。

 

スマートニュースのランキング、いつの間にかすっかり入れ替わっていて、季節の移り変わりを感じる。

 

なぜサイゾーが1位だったのか。ずっと謎だった。。どんなアルゴリズム使ってるのか知らんけどさ。

 

サトシナカモトの名前を初めて聞いてから、そういやもうずいぶん経つけれど、未だにその正体は不明ってことでいいんだよな。正体不明の人物が考案したものが、局地的バブルになるまで成長とか。考えたら真っ暗闇。

 

ビットコインの仕組み、ある意味では面白いけれど、どの場面でもっとも役に立つのか。ロンダリング以外のメリットがどうしても見出せず、手を出す気にはなれなかった。

 

500円くらいの海外送金を、手数料を気にせず気軽にやり取りできる仕組みにはきっと商機があるけれど、実装された社会を想像すると愉快にはなれないから無くていい。

 

日本円で500円の仕事だと国内では見向きもされないけれど、貨幣価値が異なれば話は別。貨幣価値が日本の1/4、あるいは1/10の国が、いつまであるか知らんけどさ。

 

最低賃金の引き上げで網をかけても意味をなさなくなるから、業が深い。

 

金銭的メリットの前には道徳やモラルは無意味だから、強制的手段でシャットダウンが大正解。テクノロジーファーストでやったもん勝ちになるのなら、テクノロジー強者がルールメーカーになるのも道理。

 

やるわけないじゃんというリクエストを、しつこくしつこく送ってくる人は、マウンティングしたくてしょうがない人。見下せる相手がいないと不安でしょうがない症候群は、一体どんな環境で育まれてきたものか。知らんがな。

ハンバーガーがちっとも美味しそうに見えない、『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』見てきた

優秀なセールスマンは、なんでも売る人のこと。

 

では、この映画の主人公であるマイケル・キートン演じるレイ・クロックは、優秀なセールスマンかというとちょっと違う。何でもは売れなかったから。彼がとっても上手に売ったのは、ビジネスモデルというツルハシ。しかも、強引にその商材を我が物とした。

 

誰もが知ってる超巨大外食チェーン“マクドナルド”。その創業の秘密に迫った『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』は、ビジネス誌にありがちなPRかという先入観を思いっきり裏切ってくれる。ハンバーガー食べたいとは、微塵も思えなくなるから。

 

創業者はマクドナルド兄弟。なのに、彼らの影はどんどん薄くなる

ケンタッキーフライドチキン(KFC)の創業者は、カーネル・サンダースおじさん。では、マクドナルドの創業者は?と聞かれ、即答できる日本人はきっとそう多くはない。

 

正解は、マック&ディックのマクドナルド兄弟。でも現在では、影が薄いんだ。

 

KFCと違い、マクドナルドがピエロ(クラウン説もあり)のドナルドをマスコットキャラクターにしたのもさもありなん。主要顧客であるお子様には理解不可能な、“大人の事情”が絡みに絡んでいるから、創業者をマスコットにするわけにはいかなかった。

 

52歳の冴えないセールスマン、レイ・クロックは、ある日シェイクミキサーの大口注文を受ける。一体誰が発注したんだと発注先を訪ねてみれば、未だかつて見たことのないシステムを採用し、大人気となっているハンバーガー店“マクドナルド”があった。

 

ハンバーガー店“マクドナルド”創業者であるマック&ディックのマクドナルド兄弟は、創意工夫に富んだ、職人気質かつ実直な人たち。

 

品質管理にこだわり、作業効率にこだわり、顧客を満足させることにこだわった。

 

その知恵と工夫が詰まった“マクドナルド”を見て、レイは閃く。フランチャイズにして、全米に進出しようという野望を抱き、渋る兄弟を説き伏せ契約書にサインさせる。

 

レイ・クロックに共感できる人は、きっと野心家

この映画は、主人公であるレイ・クロックに共感できるか否かで、作品の見方も随分変わる。共感できるか否かで見る人の、野心があるか無しかもすっかりあからさま。

 

そもそも数の拡大を望んでない人に数の拡大を迫り、事前に契約書に取り決めた事項も次々と反故にしていき、挙句の果てには品質を落とそうとする。おもにレイの、もっと儲けたいという動機から。

 

そんなに儲けを独り占めしたかったら、自分で同じような店を起ち上げればいいのに、レイはあくまで“マクドナルド”にこだわった。創業者であるマクドナルド兄弟、大迷惑。

 

同じく野心家の女性との出逢いを経て、レイの野心には加速がかかる。家庭をも壊していくレイの行動も、一般的にお子様には聞かせたくないお話。

 

だからこの映画は、大人のための作品。

 

ひとりの猛烈ツルハシセールスマンによって、創業者兄弟の世界が壊れ、家庭が壊れ、レイが夫婦で築いてきた交友関係も壊れる。

 

その代わりレイが手に入れたのは、不労所得が転がりこんでくる、超巨大外食チェーンというシステム。

 

システムさえあればいいから、ハンバーガーショップであるにもかかわらず、レイの商品に対する愛情も関心も薄く、レイは成功者となるや以前の世界とはきっぱり手を切った。レイやレイの新しい世界での関係者にとって、得たものは多いけれど、レイによって破壊された人たちが失ったものは、二度と戻ることはなかった。

 

両方の世界を見てもなお、良心が痛まない人は、野心たっぷりな鈍感力の持主だから、オールドタイプなビジネスシーンでは成功しやすいかも。かもかも。

 

なぜ“マクドナルド”だったのか?

マクドナルド兄弟の“マクドナルド”に出逢うまでのレイは、そこそこ立派な家はあるものの、成功者とはとても言えない人。付き合いのあるもっと成功した人たちからは、時に嘲笑される立場でちょっと情けない。

 

50過ぎて出逢った“マクドナルド”は、レイにとっての金鉱脈。成功者とは言えなかったレイを、名実ともに成功者にした存在だから、レイは“マクドナルド”に執拗にこだわった。

 

もしもレイが優秀なセールスマンで、何でも売れる人なら“マクドナルド”にここまでこだわらない。彼を成功者にした、「特別な存在」だから“マクドナルド”にこだわり我が物にしたがった。盗んででも。

 

作れないから、盗むしかなかった。

 

あのマークを見れば、一目瞭然。誰にでもわかりやすく、マークを見ただけでそのお店の雰囲気や味まですっかり思い出せる。そんなお店は、誰にでも作れるものじゃない。商品やお店に対するこだわりから生まれたもの。商品に対するこだわりに欠ける人に、そんなお店が作れるはずがない。

 

誰にでも作れるものじゃないとの自負があったから、マクドナルド兄弟はオープンで無防備。まさかハンバーガーショップというコンセプトはそのままに、すっかり別ものにされてしまうなんて、夢にも思わなかったに違いない。

 

望まない競争に巻き込まれないために、どうすればいい?

レイ・クロックは、競争社会の弊害を体現したような人物。

 

競争社会のもっとも大きな弊害は、競争に負けた者が、勝者を素直に祝福できないこと。勝者の足を最大限引っ張りにくること。

 

レイは成功者ではなかったから成功にこだわり、人生終盤戦で手に入れた成功に、とことんこだわった。例え迷惑がられても。そのこだわりが、少なからぬ人を不幸にした。

 

そしてマクドナルド兄弟は、望まない競争社会に巻き込まれた被害者。金銭的には救済されても自尊心や生き甲斐を奪われ、失意に勝る人生が、幸福であるわけがない。

 

フランチャイズというシステムは、契約によって職能や権限あるいは給料が明文化された状態での起業意欲を掘り起こす面がある。

 

ギルド的で職能も権限も給料さえ不文律の多い世界では、起業しようという気にさえならない人でも、起業に前向きになれる。レイは起業意欲のある人を次々と登用し、家族のように丁重に扱うことで結束を強め、グループの原動力とした。

 

でもさ、その輪に入りたくなかった、最大勢力となることに微塵も興味も関心も抱かない人が、レイのような野心家に狙われたらどうすりゃいいんだか。

 

品質管理にこだわり、作業効率にこだわり、顧客を満足させることにこだわりはあるけれど、規模の拡大をめざさず勝てる土俵でしか勝負したくない人。そんな人や企業を貪欲な競争至上主義者から守るためには、新しい仕組み、Bコーポレーション的な認証システムっぽいものが必要に思えた。

 

競争に巻き込まれたくはないけれど、商売は続けたい人や企業が何らかの認証を受け、規模の拡大と利益の最大化をめざす企業や人から何らかの侵害を受けたら、強力なペナルティが課せられるようなイメージ。

 

声さえ上げられない人を守れるのは、結局のところ、最終的には法律しかないからさ。

 

ハンバーガーを売りたかったら、もっと美味しそうにハンバーガーを描くはず。だからこの映画がウリにしたのは、ハンバーガー以外のもの。

 

フランチャイズというシステムは世の中を均質にする一方で、均質化に巻き込まれたくない人は不幸にする。欠陥もあからさまで、世界で同時に均質化が進むグローバリゼーションって罪よねと認識されている今、レイのビジネススタイルを素晴らしいと褒めるには鈍感力が必要。

 

だからレイ・クロックを持ち上げるビジネス誌やビジネスマンは、鈍感ってことで、もうそろそろ老害になってるんじゃない?

 

品質管理にこだわり、作業効率にこだわり、顧客を満足させることにこだわりがあり、規模の拡大をめざさない店や企業こそ贔屓にしたい顧客、創造するまでもなく、今も昔も変わりなくその辺に居るんですけど。という気分も盛り上がったさ。

 

お休みなさーい。

ただの日記

  • アメリカ、不法入国した移民の子弟に対する強制送還猶予策(DACA)、撤廃へ
  • 防衛省職員、窃盗容疑で逮捕。パソコンなど省内の備品転売を繰り返す
  • 日産新型電気自動車(EV)リーフを公開、航続距離大幅に延びる

すわ核戦争勃発かと、世間の関心が東アジアに集まりそうなところ、アメリカの不法移民に対する徳政令撤廃で、一気に世間の関心を逸らす手法がお見事(本気で褒めてるわきゃねぇ)。結局どちらも人権に関わる話題とはいえ、生活により近い話題の方が沸騰すんでしょ、と言わんばかり。

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若くてポテンシャルの高い人材に道を誤らせたかったら、若くして贅沢に溺れさせるのがいちばんさ。

 

リッチでゴージャスな住まいに、車。贅を尽くした食事にお金持ちで洗練された人々とのお付き合い。札束でひっぱたくまでもなく、頭の回転が速い彼らは勝手に忖度して、その世界への最短距離を計算し始める。

 

モノに転びやすいのは、持たざる人。

 

成功へのモチベーションもより高く、ショートカットがあれば迷わずその道を行く。ショートカットは往々にして手段を選ばずに通じるから、手段を選んで欲しい、法令順守を求める側とはしばしば対立する。

 

今日大きなニュースになっていた、アメリカでの移民の子弟に対する徳政令廃止は、言ってみればショートカットの無効化。にも見えた。

 

子どもに罪はないとすれば、子どもを連れての不法入国は、いつまでたっても終わらない。どこかで線引きが必要で、猶予に猶予を重ねていれば、キリがないからキリをつけろと切り出したんじゃないの。という雑な感想。

 

どの集団でも、怠惰な人も居れば優秀な人も居る。可能性に配慮して、いつまでも情をかけ続けるのかそれともなのか。

 

情と法との区別をよりクリアーにして、グレーゾーンの白黒はっきりさせようぜと言い出したのは、そもそも公約通りなんだよな。。

 

期待に値する企業はあるけれど、期待に値する国ではないよと、はっきりさせたのかも。という雑な感想。

 

成功へのモチベーションがそもそも高過ぎて、時として手段を選ばずな人と一緒の生活は、すでにじゅうぶん豊かな人にとっては、ストレス極まりないんだよな。

ただの日記

  • 首都圏のJR、複数路線で停電のため一時運行停止4万人に影響
  • 天体観測衛星「ひとみ」破損、民事調停によりNECJAXAに5億支払いへ
  • 中印首脳会談、国境の平和維持で一致

駅構内が停電で真っ暗になっていたら、東日本大震災を思い出してしまう。駅は明るいものという思い込みがあるから、思い込みが裏切られると変事発生という印象も強くなる。

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ローレン・バコールは、マリリン・モンローと同時期に活躍(『百万長者と結婚する方法』で、この二人は共演してる)した女優さん。ハンフリー・ボガートの奥さんでもあって、きつくみえる眼差しが「The look」と呼ばれ、いい女として同性からの支持も高かったんだとか。

 

と、この辺は女性誌で仕入れた知識。きつすぎる眼差しが美人というより怖すぎて、現代とはいい女の基準も違うしな。。と、いうのが彼女を始めて見た時の印象。

 

眉間に皺が似合う、怖い美人は好きじゃない。

 

それはともかく。ちょうどハリウッドが赤狩りで揺れていた頃、労働運動にも熱心だったローレン・バコールは、今風に言えばアクティビィスト。そして自分たちの待遇改善のために先頭に立って運動したような人を、同時代かつその恩恵を受けた人たちは、決して嫌うことはないし、嫌いと言えるはずがない。

 

こっちは後世の人間だから、女優としての好悪しか抱きようがなく、好きか嫌いかで言えば、嫌いなタイプ。同姓であっても思わず突っついてみたくなるような、カワイイ女性の方がより好きなマリリン派さ。

 

でも恐らく、同じ女性で同時代、同業界人でマリリンが好きと大きな声で表明するのは、少なからず勇気の居る行為だったと思えてしょうがない。

 

同時代性を信じてないし、信じられない。

 

特にSNSが幅を利かせている現在は、同調圧力がより強く、どんな分野でもフレンドリーかつ親しみやすい人の方がよい評価を得やすくなっている。

 

飴くれるから好ましく思うを最大限に煮詰めてるようなもの。そんな時代の評価なんて、あてにあるわきゃねぇ。ということで、同時代以外のものに目が向きがち、好印象を抱きがち。偏向してるのは、じゅうぶんに自覚してるさ。

 

今の住まいに落ち着く前には、色々と物件めぐりをしていた。

 

その頃に紹介されたあるお宅は、使い方が雑なせいか、築年数が浅い割には薄汚れていて、設備のいくつかには故障も見られた。オープンハウスだったのか、残置物だったのか。そのあたりの記憶は曖昧。

 

ともかく、雑然とした部屋のなか、ピッカピカのハードカバーそれもエンタメ系の本がずらりと本棚に並んでいたのが、異様かつ目を惹いた。誰かに貰ったものかもしれないんだけどさ。

 

本読む前に、することあるやろ。。と思ったこと、ブーメランとなって返ってこないよう、自制はしてる。

 

お休みなさーい。

眠い

  • BRICS首脳会談で、北朝鮮による核実験を非難する「アモイ宣言」採択
  • 中国、ICO(新規仮想通貨公開)を違法と判断、規制へ
  • イギリス王室キャサリン妃、第三子妊娠を公表

聞いて聞いて~と言いたくなるような明るいニュース、意外と落ちてないもんだねと実感する。

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 せっかく自分たちが主役になれるプラットフォームを作ったのに、古参先進国はそっぽで何だか可哀そうになるBRICS。知ろうとしないと入ってこないのが、この辺のニュースかな。眠い。

 

まずは脳内へぇボタンのスイッチを入れることが、教育への第一歩。へぇという興味のスイッチが入らないと、好奇心だって育たない。

 

実はとっても教育的なのに、そうとは気づかせずにエンタメに昇華させて伝えるのが上手な人からのギフト。贈り物だったと気付くのは、たいてい時間が経ってからなんだ。ギフト選びが上手な人は、たくさん贈り物をもらってきた人でもあるかも。

 

北の国はすっかり秋の空で、暑くもなく寒くもないから、睡眠がはかどってしょうがない。春よりも秋の方が気候も安定してるから、春眠ならぬ秋眠暁を覚えずの方がしっくりくる。

 

小難しい文字面を眺めていると、眠気も倍増どころか三倍増し。口語、話し言葉で書かれているからとってもわかりやすくてスラスラ読めるけれど、中身はちっとも頭に入ってこないのは、読みなれないものを読んでいるからです。

 

過去を一切否定して、新しい人間にもとづく新しい社会を作ろうとする理念が、いかに危険な知識人の思い上がりであるか、痛感しないわけにはいきません。『近代の呪い』第三話フランス革命再考より引用

 

新しい時代は新しい人間で作りたくなるものだけど、新時代に合わせて、人間もすっかり新しくなれるものなのか。一切の利己心や私心を捨て去って、公共善の実現のために全力を尽くすとか、なんなんすかね、よくわからない。

 

利己心や私心は、人間だったら当然持ち合わせているもの。個を捨てた先に公共善が実現する社会が来ると先走ってしまうと、あいつもこいつも不適合とジェノサイドが捗るのか。後世から見ると、おっかなくてしょうがない。

 

理念はあったみたいだけど、ねぇねぇそこに理性はあったの???とだけ聞いてみたい。

 

どうしてそんなことをしたの?できたの?と、熱狂が去った後に聞いてみても、熱に浮かされ舞い上がってた人から、まともな答えなんか返ってくるわけがない。

 

一切の利己心や私心を捨て去って、公共善の実現のために全力を尽くす存在なら、人間より機械の方がより近い。やってることも考えてることも、機械に近くなったことを誇れる人間は、人間らしさとは真逆。

 

非実務的な言葉遊びは、机上の空論として楽しめるけど、とりとめがなくなって焦点もぼけるから、睡眠導入剤に早変わり。

 

お休みなさーい。

ただの日記

慶事、おめでたい話で盛り上がってる時に冷や水ぶっかけるような人は、きっと他人の不幸は蜜の味体質に違いない。イヤねー。

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今日は迢空忌だとか。折口信夫釈迢空が同一人物だったなんて、初めて知りました。

 

本業とは別にペンネームで活躍してる人、居るところには居そうだけど、その実体は知る人ぞ知るで、知らない人は知らないまま。どの人にも色んな顔があって、一面だけがその人の真実や本性ではないけれど、顔ごとに違う名前を使い分けて別人格処理してたら、すっきりしない。

 

公私で見せる顔が著しく異なる人。あるいは、自分を豊かにしてくれているものに対して、得られる豊かさはそのままに、別人格でケチをつけまくるような人、イヤねー。

 

以前ほど豊かにはしてくれないから、つい愚痴も出るならまだ理解もできるけど。とにかく、別人格処理で本人はすっきり、上手に世渡りしていても、周囲はすっきりしないし騙されてる感が半端ない。だから、いちサービスにつきいちアカウントの要領を、あらゆるサービスに持ち込むのは理に適ってる。

 

それもこれも、情報の非対称性をなくす試みの一つと思えば納得さ。情報の非対称性を求めるのなら、オマエモナーで返す刀で返ってくるんでしょ。

 

海というより水つながりで、最近見て面白かったドキュメンタリーが『水と権力 特別編:盗まれた資源』

吹替え版なので、ながら視聴にぴったり。料理を作る時と片づける時は、手は塞がってるけど頭の中はカラッポだから、そういう時にいいのさ。

 

文明誕生には水が必要で、そういや四大文明も大河のそばで発生してたよね。と、水が一般市民の生活から遠くなり、非文明的な暮らしを強いられる虐げらる人の姿から、基本的なことを思い出した。

 

日本の時代小説でもお馴染みだけど、水利権をめぐっては深刻な対立がしばしば起きていて、水利は明らかに政治マターだった。水利権の独占は権力の独占につながって、権力の独占はしばしば専横につながって周辺の治安も悪くなるから、治安を回復した人がヒーローになれた。

 

『水と権力 特別編:盗まれた資源』では、突出したヒーロー・ヒロインが登場するわけではないけれど、市民の生活に水が取り戻されるまでを描いてる。

 

アメリカでも随一の農業地帯を舞台に、農業生産量が全米でも突出してるにも関わらず、だからというべきか干ばつ気味の土地で限られた水資源がまずは農園経営に割り振られ、その結果一般市民はほとんど水を使えない非文明状態に置かれてた。

 

すぐそばに海があって、高級魚が続々と水揚げされるけど、すべては“会社”のもので、生産地からどこか遠くへ運ばれる。その結果、生産地にも関わらず住民が高級魚を口にすることはまれで、自分たちが口にする食料にも日々事欠くような状況。とも似てた。

 

グローバリズムは、同じようなことが同時多発かつ全世界で起こることなんだってさ。だったら、課題の共有(できれば解決方法込みで)も全世界同時規模じゃないとね。という全世界同時配信には、とっても共感する。

 

お休みなさーい。